特徴
高齢化社会を迎え認知症に悩む人が増えています。認知症は慢性、進行性の脳疾患によって記憶や理解などの認知機能が低下する状態であり、老化による単純な物忘れとは区別されます。よく知られている認知症の一つにアルツハイマー型認知症があります。
認知症の症状は「中核症状」と「BPSD(行動・心理症状:Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia)*」に分けられています。(*周辺症状ともよばれています)
また、認知症とは紛らわしい疾患もあり、画像や血液検査でこれらの疾患を見分けて治療を行うことも重要です。治療方針が定まった段階で、かかりつけ医に引き継ぐことも可能です。
その他の疾患で専門医療機関の受診が必要と判断された場合には紹介させて頂きます。
外来診察表
認知症・ もの忘れ外来診察 |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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午前診 9:00~11:00 |
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午後診 13:00~16:00 | ● | ● | ● | ● | ● | / |
対象疾患・診療内容
対象疾患
アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症など
認知症の診断
まず認知機能の低下が認知症によるものかどうかの鑑別を行います。問診、認知機能検査(物忘れ検査)、血液生化学的検査、頭部単純CTを概ねその日のうちに実施します。
これらの検査により、例えば慢性硬膜下血腫、脳腫瘍、正常圧水頭症などの脳疾患があれば、脳神経外科などへ紹介致します。甲状腺機能低下症、うつ病、せん妄などの認知症と紛らわしい状態にも注意が必要で治療により症状の改善が見込めます。
認知症の治療
認知症の治療は非薬物療法と薬物療法にわかれます。非薬物療法は食事や運動療法などの試みもありますが、本人との関わりかたや環境調整などの大きな枠組みで考える必要があります。認知症の根本的な治療薬は残念ながらまだありませんが、認知機能の低下に対して脳の働きを活性化する薬(抗認知症薬)で、ある程度症状の進行を抑えることができると考えられています。また興奮、抑うつ、不眠、幻覚、妄想などの症状(BPSD)に対しては抗精神病薬や抗うつ薬、漢方薬などを使用します。
担当医師のご紹介
認知症サポート医、日本精神神経学会専門医、老年精神医学会専門医など認知症診療に経験豊富な医師が担当します。